Sier系でおすすめのフリーランスエージェントを3つ紹介
Sier業界でフリーランスを考えている人向けの記事。
Sierでおすすめのフリーランスエージェントの紹介とエージェント選びに考えるポイントについて書いています。
自己紹介
簡単に筆者の自己紹介です。
- SE8年目
- Sier5年勤務
- フリーランスSE3年目
- 利用しているエージェントはPE-BANK
エージェント選びのポイント(事前調査編)
案件参画前にエージェントを選ぶポイントです。
ポイントは4つあります。
- 案件
- 単価
- 業務内容
- 稼働時間
ポイント1 案件が多い
各エージェントの公式サイトでは、案件の一部情報が公開されています。
自分が仕事をする予定のキーワードで検索して、案件が多いエージェントを選ぶのがよいです。
フリーランスの場合、仕事に穴があく可能性が十分に考えられます。
案件数が多い方が、隙間なく働ける可能性が高いです。
また、案件数が多い⇒良案件の数も多い可能性もあります。
ポイント2 希望の単価がある
各エージェントの公式サイトでは、単価についても記載があります。
エージェントによっては扱っている工程(上流なのか下流なのか)にばらつきがあり、希望単価で働けない可能性もあります。
実際に希望の単価で働けるかは別として、希望の単価で働ける可能性のあるエージェントを利用する必要はあります。
ポイント3 希望の業務内容がある
希望の業務内容があるかもチェックするポイントです。
業務内容とは、要件定義なのか基本設計なのか、コーディングをするのかなどのことです。
エージェントによっては下流しか扱ってないので、コーディング案件ばかりということもあります。
また、上流工程にいくほど単価が上がる傾向にあります。
単価と業務内容はセットで考えていきましょう。
ポイント4 稼働時間
稼働時間は大事です。
単価が高くても稼働時間が長いと、時給が低いのでコスパが悪いです。
案件を選ぶ際は下限が特に重要です。
私は下限が150時間以下の案件に参画するようにしています。
「下限160時間は大丈夫なのでは」と思われるかもしれませんが、稼働日が20日より少ない月は毎日定時通り働いても160時間は超えません。
- 残業することを前提としている
- 労働環境についての配慮が少ない現場
これが下限160時間の現場に対する私の印象です。
こういう現場は炎上している可能性も高いです。
エージェント選びのポイント(参画してから編)
実際に案件に参画してからの話ですが、エージェントをチェックするポイントがあります。
営業の動き
私は案件参画後に、営業がこちらのことを気にかけているチェックしています。
案件参画後、何もなければよいのですがトラブルに巻き込まれることもあります。
- 業務内容が事前に聞いてものと違う
- 明らかに過度な勤務を押し付けられる
などなど
案件参画後のトラブル対応にはエージェントの営業にもある程度責任があると私は考えています。
参画後に状況聞いてくるなど、最低限把握をする姿勢があるかはチェックしておくべきです。
おすすめのフリーランスエージェント三つ紹介
PE-BANK
まず最初に紹介するのはPE-BANK
です。
- 1989年設立の会社
- 業務系、常駐型案件中心
- 全国12拠点
- 充実した福利厚生
私が実際に使ってるエージェントです。
サイトには公開されていない内部用の案件も見たことありますが、sier系が多いです。
Sierが7割、web系が2割、組み込み系が1割、稀にコンサル・PMOといった感じです。
PE-BANKを実際に使ってみての感想は別記事にも書いていますので、よければどうぞ。
ギークスジョブ
PE-BANKで案件が見つからなくなったら試そうと思ってるエージェントその1です。
案件を見る限りsier系、組み込み系が多そうという印象です。
単価もそこそこ高く、稼働時間もいい感じのものが多いです。
リモート案件にも力を入れているそうなので、在宅勤務希望の方は一度見てみるといいかもしれません。
レバテック
PE-BANKで案件が見つからなくなったら試そうと思ってるエージェントその2
私はレバテックの登録だけはしているので定期的にメールで案件情報が贈られてくるのですが、web系のほうがやや多いという印象があります。
業界最大手で評判も高いので、登録だけしておくのもいいかもしれません。
よくある質問
単価はどれぐらい稼げるか
フリーランスになるにあたって、単価は重要だと思います。
私は現在、約60万円の単価で働いています。
仕事の内容はこんな感じ。
- ポジションはプログラマー
- よくやる仕事は基本設計、コーディング、テスト、リリース作業
- 普段会話するのは常駐先のSE
もう少し上流の工程に携われば、5~10万は上がると思います。
また反対に、もう少し下流に行って「コーディングとテストだけ」みたいな仕事だと5~10万は下がります。
私は関西を拠点にしており、工程と単価の関係はざっくりこんな感じです。
- 要件定義・・・約70万
- 基本設計~・・・約60万
- コーディング~・・・約50万
関東だと同じ仕事で10万程度上がるので、こんな感じになります。
- 要件定義・・・約80万
- 基本設計~・・・約70万
- コーディング~・・・約60万
もちろん例外はあると思いますが、上の内容より低くなることは少ないんじゃないかと思っています。
自分の実力、コンサルやPMO、SAP系の案件などであれば単価は高い傾向になってます。
エージェントは複数利用するべきか
エージェントを複数利用している人を見かけますが、私はあまりおすすめしません。
例えば、こんなシチュエーションになった時
- Aエージェント経由で面談行く
- Bエージェント経由でも面談行く
- どちらも是非来てほしいと言われたが
- 実際に参画するのはBエージェントにする
契約前のことなのでダメではないですが、自分が断られる立場だと面倒くさいと思います。
エージェント先の現場も無駄な作業が発生していますしね。
登録だけしてエージェントの話を聞くぐらいまでは並行していいと思うのですが、面談に行くタイミングでは一つに絞ったほうがいいと思います。
私はフリーランスとして生き残っていく戦略の一つとして、「エージェントから高い評価」を受けるというのがあります。
エージェントから優先度の高いエンジニアとして認識されれば、案件は継続的に受注することができます。
将来独立して、自分で仕事を探すフリーランスになる予定はありません。
エージェントは案件を複数抱えている ⇒ エージェントから高い評価を得ると継続的に仕事を得ることができる
こんなサイクルが作れたらいいなと思っています。
嫌な案件に参画してしまったら
状況にもよりますが、契約の範囲を超えているので作業を断る、途中で退場できるケースが多いです。
エージェント経由のフリーランスは準委任で契約をすることが多いです。
準委任は契約上納品の義務がないので、相手側が要求した成果物を必ずしも期限内に作成する必要はありません。あくまで「作業の支援」をしているだけです。
ただ、こういったことを主張し続けていると仕事のやりづらさがあるので普段はあまり意識しなくていいです。
何かトラブルに巻き込まれそうになった時、「契約上は成果物を納品する必要がない」ということを念頭に置いて働くとよいです。
また、現場によっては長いプロジェクトであっても毎月契約を更新する場合があります。
こういった場合、元々予定されていたプロジェクトの終了前であっても、契約を更新せずに途中で退場することは可能です。
毎月更新にしている理由は現場にもよりますが、「現場が不要な人材をいつでも契約解除にできる」といった狙いもあるはずなので、こちらから解除を申し出ることもおかしな話ではありません。
怪しいエージェントの見分け方
以前、ツイッターでエンジニア用アカウントを作っていたことがあるのですが、自分の経歴をほとんど書いていないのに案件紹介の連絡が来たことがあります。
かなり具体的な案件の話まで書いてあり、「あなたに是非お願いしたいから、打ち合わせさせてくれ。」といった内容でした。/p>
見ず知らずのエンジニアに案件を紹介するエージェントはかなり怪しいと個人的に考えています。
エンドユーザーは数十万円というお金を払います。
2か月で軽自動車一台が手に入るぐらいの単価にはなります。
それだけのお金を支払うエンドユーザーに見ず知らずのエンジニアを紹介しますか?
案件を紹介するエージェントにもある程度の責任があると私は考えています。
知らないエンジニアが案件に参画して全然仕事ができませんとなった時、エージェントはどうやって責任を取るつもりなのでしょうか。
上で紹介したPE-BANKやレバテックは業務経歴書を提出してもらわないと具体的な紹介はできないと言われたことがあります。
最初は固い印象を受けましたが、エージェントとして責任ある仕事の紹介をする上では普通のことなのかと今では思います。
まとめ
フリーランスのエージェント選びはこの4つのポイントが重要です。
- 案件
- 単価
- 業務内容
- 稼働時間
私がおすすめするフリーランスエージェントはこの3つです。
この記事が皆さんのフリーランスエージェント選びの参考になれば幸いです。